警備業の3号警備にあたるお仕事をご紹介していきます。
貴重品運搬警備

貴重品運搬警備は、金融機関・企業・官公庁・店舗などから、金銭や重要物を輸送する際、輸送車両や人員を使って厳重に警備・護衛する業務です。
現金輸送車などがこれにあたります。

■ 主な業務内容
業務 内容
現金・貴重品の輸送 銀行間やATM、店舗売上金などの回収・納金のための現金輸送。
重要書類の搬送 機密文書、入試問題、契約書などの機密物も対象になることがある。
輸送車両の運転・護衛 装甲車両の運転・同乗し、ルートや停車中の警戒を担当。
積込・引渡し時の安全確保 貴重品の受け渡し時に周囲の警戒、状況判断、迅速な対応が必要。
万一の際の緊急対応 強盗・襲撃・事故などのトラブル時には即時通報や自衛措置を行う。
■ 特徴・メリット

✅ 1. 特に高い「安全性」と「責任感」が求められる
輸送中の貴重品を守るため、プロ意識と緊張感が常に必要です。

✅ 2. チームでの行動が基本
通常2人以上のチームで行動し、「運転役」と「警備役」に分かれて役割を果たします。

✅ 3. ルートや時間が厳密に管理される
運搬ルート・到着時間・手順はすべて決まっており、自己判断での変更は不可。高い規律性が求められます。

✅ 4. 装備や車両が特殊
防弾ガラスやGPSを備えた「現金輸送車(装甲車)」を使用。警棒・防刃チョッキなども装備。

■ 貴重品運搬警備が行われる例

・銀行間の現金・通貨輸送
・ATMへの現金補充・回収
・百貨店・スーパーの売上金回収
・宝石・金塊・有価証券などの企業間輸送
・試験問題(入試・資格試験)の会場間輸送

■ 向いている人の特徴

・責任感・集中力が強い人
・ミスや気の緩みが少ない慎重な性格の人
・時間や手順をしっかり守れる几帳面な人
・協調性があり、チーム行動が得意な人
・車の運転が得意(運転役を担う場合)

■ 注意点・課題

・強盗や襲撃のリスクがあるため、常に警戒が必要
・責任が重く、緊張感が続く仕事
・定められた手順・ルールを絶対に守る必要がある
・出発・到着・積み降ろしなどが分刻みで管理されている

■ 貴重品運搬警備に必要なこと

・事前教育と厳格な訓練
 現金輸送の手順・トラブル対応・法的知識などを徹底的に学ぶ必要があります。
・警備員指導教育責任者(3号)
 管理者クラスにはこの資格が必要。