身辺警備とは、特定の人物の身体や命の安全を守るために、その人の周囲で警護・護衛を行う警備業務です。警備業法における「4号警備」に分類されます。いわゆる「ボディーガード(警護員)」のことです。
・政治家・著名人・企業の役員
・VIP(海外からの要人、芸能人など)
・ストーカー被害に悩む一般人
・裁判の証人・告発者
・DV被害者やその家族
・危険性の高い事件・取材対象者
業務 | 内容 |
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同行警護 | 移動中や外出時にそばで警戒・防御を行う。 |
施設警護 | 自宅や滞在先の周辺を警備し、不審者の接近を防ぐ。 |
移動経路の確認 | 出発地から目的地までのルートを事前に調査し、安全な動線を確保。 |
不審者・ストーカー対策 | 接近者の排除や威圧行動、警察との連携による対応。 |
危険回避の判断と対応 | 不測の事態(暴漢・報道陣の殺到・トラブル発生)への即応。 |
✅ 1. 人の「命・安全」を直接守る業務
ほかの警備業務と比べて、対象者の身体そのものを守るという極めて重要かつ責任の重い役割を担います。
✅ 2. 事前準備・状況判断がカギ
警備計画・危険予測・ルート調査など、「準備8割」とも言われる緻密な計画力が重要です。
✅ 3. 単なる力任せではなく、“抑止力”と“冷静な判断”が求められる
武力行使ではなく、危険を事前に察知して避ける力・対応力が最重要です。
✅ 4. プライバシーへの配慮も必要
対象者の行動に密着するため、守秘義務や個人情報の管理が厳しく求められます。
・冷静沈着で感情に流されない人
・観察力・洞察力に優れた人
・警戒心が強く、周囲への注意力がある人
・協調性とコミュニケーション能力がある人
・武道・格闘技経験がある人(体力・自衛スキルもプラス)
・護身術・逮捕術(法的な制約も理解)
・法知識(正当防衛や緊急避難など)
・車両運転技術(追跡回避や迅速な移動)
・コミュニケーション能力・報連相
・警察・消防との連携スキル
・24時間体制の待機・警護になる場合もある(拘束時間が長い)
・暴力・ストーカー・テロなどのリスクを直接受ける可能性あり
・精神的緊張が大きい(常に周囲に警戒心を持ち続ける)
・対象者との信頼関係が不可欠(距離感や礼節も大切)